龍生(47)176cm / 68kg
大宮 萬天堂
埼玉県(出張性感マッサージ)
07/29 01:01
「自分には何もない」
そう思って、ベッドに横たわっていた
ラジオから流れる音楽だけが
唯一の外との接点だった
階段までの距離が遠い
降りた先に未来がないような気がして
それでも、
ほんの少し、自分を信じて
階段を下りた
その先には
濃い霧の世界が広がっていた
努力はしていた
でも何も変わらなかった
霧は晴れず
時だけが、ただ過ぎていった
あの頃
僕は現場の問題対応のため
始発で、海沿いのライブハウスへ向かう日々を送っていた
まだ誰もいない早朝
裏方の仕事を作業員と共に進める
ライブの残骸で
床はベタベタに汚れている
階段が異様に多く、息が切れる
倉庫には
三角の形をした奇妙な物体がいつも置かれていた
まるで、頭のような──不穏な何か
やがて偉そうな人間たちが出勤してくる
「まだ終わってないのか」
怒号と疲労のなかで
海と空の狭間を飛ぶように
本社へと戻っていく
毎日がその繰り返し
努力しても
誰も見ていない
誰も認めてくれない
目の前の霧は、さらに深くなっていった
ある日──
作業中に
突然、全照明が消えた
静寂が崩れる
何かを引きずる音が、背後から迫る
振り向くと
あの三角頭が
巨大な人間の姿になって
錆びた大剣を振りかざしていた
僕は走った
逃げた
作業員たちはどこにもいない
館内は、霧で包まれていた
べたつく床が足をとらえる
逃げ道がわからない
転んだ
すぐ後ろで、鉄が床を裂く音
間一髪でかわす
──そのとき、気づいた
階段が、ない
あの日の階段を下りたときの霧を思い出した
そして
気づいたんだ
努力をすれば報われると信じていた
でも、それは
「誰にでもできる安全な道」への努力だった
苦しいけど、正しそうに見える道
そこには、本当の自分の目的地なんてなかった
僕は立ち上がって
三角頭に向かって言った
「もう大丈夫
方向は、見えた」
三角頭はその言葉に反応し
自らの剣を、自分に向けて突き刺した
霧が震えた
音が消えた
そして──
彼の姿は消えた
その瞬間、目の前に
階段が現れた
霧が晴れ、先が見える
光が射す
霧が晴れた世界では
頭上に、いつも太陽がある
僕の中には
誰かが描いた常識という霧を
切り裂く剣がある
あの日、怖くて降りられなかった階段
今なら──その先へ行ける
物語は続いていく
選んだ方向へ
自分の足で、はっきりと
店舗名 |
大宮 萬天堂 |
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